Vol.75 単位の謎

皆様こんにちは、代表の石井です。

梅雨が明け、一気に暑くなり、連日35℃超えです。
皆様も熱中症には十分お気を付けください。

7月20日、21日と府中市片町文化センター祭り(盆踊り)が行われ、
わが町は、かき氷店を出店しました。

今回は【単位】についてお話させていただきます。

今、一般的に使われている【単位】
「メートル法」と呼ばれるもので、
法律でも義務付けられています。

取引上の計量には国際基準である
「メートル法」
を用いることとされています。

建築業界も図面上の面積や寸法の表記はすべて、
「メートル法」
になっています。

ですが、実際現場の職人の方たちは、
「にすんごぶ」
「よんしゃくごすん」
「さんげんはん」
などの[寸] [尺] [間]
といった【単位】を使っています。

この[寸] [尺] [間]は
かつての日本独自の【単位】
「尺貫法」
と呼ばれています。

何故、昔の【単位】の「尺貫法」が、
今現在も使われているのでしょうか???

それは、人の身体にフィットするような、
柔軟性を秘めているからです。

「メートル法」の起源は、
1791年に、地球の北極点から赤道までの、
「子午線弧長」の[1000万分の1]
として定義されました。

つまり、「メートル法」は地球を基準とした【単位】なのです。

それに対し、「尺貫法」は
人の身体を基準とした【単位】なのです。

一説として、
[1寸]は手を広げた時の親指の長さ。
[1尺]は肘から手首にある尺骨と呼ばれる骨までの長さ。
[1間]は人の身長を基準としています。

この人の身体を基準とした「尺貫法」の分かりやすい物が畳です。
畳の【単位】は1畳といい、
長辺6尺、短辺3尺となっています。

昔から、「立って半畳、寝て1畳」と言われていて、
このサイズが人が動くのに最低限必要な寸法とされています。

この畳の短辺の寸法が、家づくりの基準となっています。
3尺=910㎜です。

家の設計図を見るとこの910㎜、又は、910㎜の倍数をよく見ると思います。
今でも3尺を基準として設計されていることが多いのです。

システムキッチン・システムバス・洗面化粧台等のサイズも、
建材と呼ばれる、合板、石膏ボード等、
全て、この「尺貫法」とリンクしています。

今、皆様がお住いのお家も「尺貫法」を基準として設計されているのでは・・・・

耐震で不安をおかかえの方、
家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。


VOL.74 地震対策

皆様 こんにちは 代表の石井です。

6月には毎年、自治会主催の敬老会が催されます。
今年も6月16日に開催され、司会を務めさせていただきました。
米寿・傘寿の方には記念品をお渡し、
お祝いをさせていただきました。

今回は【地震対策】についてお話させていただきます。
家を建てるときに重要なことの一つが
【地震対策】です。

政府の地震調査委員会は、
今後30年以内に震度6弱以上の地震に
襲われる確率を占めした予測地図を公開しています。

実際に大地震に見舞われたとき、
建物はどうあるべきか??

安全性の目標として、次の考え方があります。

1,[人命を守る]
  建物の倒壊・崩壊を防ぐ。
  火災の発生を防ぐ。
  家具の転倒を防ぐ
2,[資産・財産を守る]
  企業・個人が保有する資産や財産を地震による損壊を防ぐ。
3,[機能を守る]
  建物固有の機能(社会的機能・生活・事業)が停止することを防ぐ。

上記の安全性の目標を達成するために、
様々な耐震技術があります。

[耐震構造]とは
 地震の揺れに耐える。
[制震構造]とは
 地震の揺れを抑える。
[免震構造]とは
 地震の揺れを伝えさせない。

代表的なものとして、この3種類があります。

この3種類の違いは?

まずは 
[耐震構造]
面材や筋交いによって強度を高め、
地震に耐える工法です。
1923年の関東大震災クラスに耐えられる強度を
「耐震等級1」と定めています。
デメリットは、地震の揺れを受けるたびに、
固定している面材や筋交いにゆるみなどが発生し、
当初の強度より弱体化していきます。

次に
[制震構造]
建物に制震ダンパー等を組み込み、
地震エネルギーを熱へ変換し、揺れを抑える構造です。
繰り返す大地震被害を抑えることができます。
木造建築との相性良いです。
デメリットは制震ダンパーの種類が多いので、
選ぶものにより効果の違いも出てきます。

石井工務店新築物件では標準装備となっています。

最後に
[免震構造]
積層ゴムやベアリングを建物の下に設置し、
免振層を介在させることにより、
地面の揺れを建物に伝えない構造です。
建物は空中に浮いているような状態になり、
地面だけが動くという、理想的な工法です。
デメリットとしては、
風の影響を受けやす。
コスト大。

どの工法が良いかは、
建築場所・予算など様々な要因から選ぶのが良いと思います。

最近ではこれらの工法を組み合わせて、建築される物件も多くなりました。
石井工務店の新築は【耐震工造+制震構造】標準装備装備とし、
【耐震等級3】の家をお引渡しします。

今回は大切な家族・家を守る技術を知っていただけたと思います。
今後の家づくりにお役いただけましたでしょうか。

耐震で不安のある方、
家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。

 

Vol.73 未来に続く自然のエネルギー

皆様 こんにちは 代表の石井です。

5月3日から5月6日まで
府中で最大のイベント
武蔵総社 大國魂神社 例大祭
「くらやみ祭り」が斎行されました。

私も「御本社・一之宮御先払太鼓」
太鼓総代として参加させていただきました。

わが町の各団体は、怪我人も無く、
無事に祭りを終えることができ、
ほっとしているところです。

さて、今回はエネルギーについてお話させていただきます。

世界で電力を使えない人が、
7億人以上もいるという事を
皆様はご存じだったでしょうか?

私は正直、ビックリしました。

SDGsが目指す、
「持続可能な開発目標」の7番目に
エネルギーをみんなに、そしてクリーンに。
というものがあります。

2030年までに、誰もが、安い価格で、安定的に
現代エネルギーを使えるようにする。

2030年までに、今までの倍の速さで、
エネルギー効率をよくする。
等々・・・・・

そこで今世界で注目されているのが、
「二酸化炭素を排出しない」「資源は繰り返し使う」
そう、再生エネルギーです。

再生エネルギーの特徴は2つ。
1、温室効果ガスを排出しないこと
2、エネルギー資源が枯渇しないこと

様々な再生可能エネルギーによる発電方法はありますが、
二つの自然エネルギーの利用法をご紹介します。

一つ目は
【パッシブエネルギー】
建築的な工夫の事で、自然エネルギーを利用した
パッシブデザイン
と呼ばれる方法です。

グリーンカーテンや庇、窓の工夫などで、
熱をコントロールし、エアコン等電気製品で温度調整するのではなく、
自然の力で、空間を快適に保つ方法の事です。

次に
【アクティブシステム】
機械・装置を使用して得られるエネルギーです。
太陽光発電・風力発電などがあります。

エコキュートは、空気熱を利用した給湯機で、
消費エネルギーの3倍以上の熱を生み出します。

エネファームは、ガスから電気を発生させるシステムで、
導入コストは高くなりますが、
発電する際にお湯も沸かしてくれるので、
効率は非常に良いシステムです。

今までは、機器を作動させるのに必要だった、
化石燃料への依存度を下げ、
二酸化炭素を抑制し、持続可能性を高めることができます。

しかし、再生エネルギーの普及には課題もあります。
導入費用が高い。
自然環境に影響を受けやすい。
等々

でも、これからの家づくりは、
世界のエネルギーや地球環境を意識したものが、
主流になっていくことでしょう。

お家の耐震で不安のある方、
家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。

Vol.72 木造住宅と火事

皆様 こんにちは! 代表の石井です。

今回は【木造住宅と火事】についてお話させていただきます。

皆様とお話させていただくと、住宅としてのイメージが強いのは、
「木造住宅」「鉄骨造住宅」がやはり多かったです。

「木造住宅」は火事に弱い・燃えやすいといったイメージが強く、
逆に「鉄骨造住宅」は燃えにくく、火事の時でも安心と思われている方が多いようです。

しかし、「木造住宅」は火事に強いといわれています。

「木造住宅」は火事がおきた時、
燃え崩れるまでの時間がかなり長いという特性があります。

同じサイズの「木」と「鉄」に同じ荷重をかけながら燃やしてみると、
「鉄」は5分ほどで強度が半分以下になり、
10分後には20%まで強度低下し、
曲がり始め、垂れ下がってきます。

しかし、「木」は10分燃やし続けても、
表面が炭化するだけで、内部までは燃えず80%程度の高い強度を保ちます。
「木」の表面が燃えたことにより、
炭化した表面がバリヤとなり、
「木」内部に炎によるダメージが到達しにくくなります。

この性質のおかげで「木」は燃えても、
一気に強度が下がるということがないため、
万が一の火災の時でも、
避難に時間を稼ぐことができます。

崩れ落ちる前に消化ができれば、
被害も最小限に抑えることができます。

さらに、「木造住宅」は有毒ガスの発生量が比較的少ないといわれています。
火災により発生する有毒ガスが原因で、意識喪失が起きるじこは多いことです。

一酸化炭素や塩化水素・アンモニヤ等の有毒ガスを吸い込み、
意識を失ってしまうことが、火災の恐ろしいところです。

「木造住宅」は自然素材ですので、有毒ガスの発生を抑えることができます。

当然、「木」が燃えることで、
一酸化炭素・二酸化炭素は発生しますが、
自然素材である「木材」は人工的に作られた素材に比べると、
有毒ガスの発生量はかなり少なく、
意識喪失を防ぎやすいということになります。

しかし、「木造住宅」がいくら火事に強いといっても、
「木材」が炭化するほどの火事がおきてしまったら、
そのあと住み続けることは難しいということです。

「木造住宅」のメリットは、
火事が起きてから、崩れ落ちるまでの時間が長く、
避難する時間を稼げる、有毒ガスの発生量が少ないというところです。

これから家を建てようとお考えの方は、
火事になるリスクを下げる、
火を使わない調理器具等の導入もお考えになってはかがでしょうか。

家の耐震で不安をお持ちの方、
家づくりでお悩みの多ケ谷、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。

Vol.71 災害時の備え

皆様 こんにちは! 
代表の石井です。

能登での大きな地震から2か月、
今回は災害時に家から逃げ出すときの非常袋についてお話させていただきます。

災害用に準備した物は
【1次持ち出し品】【2次持ち出し品】
に分けて準備しておくとよいでしょう。

【1次持ち出し品】とは、
避難時にすぐに持ち出すべき、必要最低限の備えです。
主に最初の2~3日をしのぐための備えです。
非常持ち出し袋に入れ、
持ち出しやすい場所に置いておくことが大切です。

参考:大人2人x1日分として
『食料・飲料』
・非常食:レトルト食品、乾パン、ゼリー状の食品等2箱程度
・飲料水:水500mlx10本

『停電時用』
・懐中電灯2セット(予備電池)
・携帯ラジオ(手巻き充電式)
・ロウソク(ライター、マッチ)

『医薬品』
・救急セット(常備薬、包帯、ガーゼ、脱脂綿、ばんそうこう、三角巾、
 消毒液、整腸剤持病のある方はその薬、お薬手帳、ハサミ、ピンセット等々)
 市販品救急セットが便利です。

『衛星・生活用品』
・トイレットペーパー
・ティッシュペーパー(ウエットティッシュ)
・簡易食器(家族分)
・レジャーシート
・タオル
・ポリ袋

『貴重品類』
・現金
・保険証、身分証明書、住民票のコピー
・印鑑、預金通帳
・権利書、カード類

『避難・救助用』
・笛、ナイフ、ロープ
・バール、スコップ、ノコギリ、ハンマー等
 (小型アウトドアグッツが持ち運びに便利)

【2次持ち出し品】とは、
最初の非難の後に、再度自宅から避難所へ持ち込み、
3~4日避難生活を送るためのものです。

【1次持ち出し品】に加え+αの食料・飲料や、
衣類品、生活用品を準備しておくのが良いでしょう。

卓上コンロ+ガスボンベなど、
キャンプやアウトドアで使用するものが使いやすいでしょう。

私たちの家づくりでは、当然ながら、
『災害に強い、安心・安全を確保しやすい間取り』にもこだわっていますが、
このような非難をせざる得ないとき、持ち出し品を常備する場所までも考え、
お客様と一緒に間取りを考えています。

家の耐震で不安をお持ちの方、
家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。


Vol.70 手洗はどこでしますか?

2024年初投稿となります。
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

初めに、能登半島地震で被災された方々に、
心より悔やみと見舞いを申し上げます。
今回の能登半島地震で倒壊した住宅を見ていると、
住宅に携わるものとして、耐震化の重要性を改めて考えさせられます。
耐震診断だけではだめなのです、既築住宅には耐震補強が必要なのです。
【住まいが凶器となってはならないのです】
倒壊した建物が障害となり、緊急車両が通行できず、助かる命も助けられなくなります。
様々なことが起こります。
被災された方の中には、家の補強をしてこなかったことに後悔している方もいると思います。
【地震が来てからでは遅いのです】


新年早々「手洗い」のお話です。

皆様はトイレの後は、手はどこで洗っていますか?

ロータンクの上手洗い?
洗面室?

それにしても手洗付きロータンクを考案した人って、
どんな方なのでしょうか?

綺麗好きな方?
発明家?
もしかしたらTOTO?

手洗い付きロータンクを完成させたときには、
大喜びで売り出したことでしょう。

ですが、そこで手を洗うご自身を思い浮かべてみてください。
水が飛び散らないようにするため、指先くらいしか洗えませんし、
一歩前に踏み出し、腰をかがめ不安定な体制で洗うので、
お年寄りやお身体の不自由な方には大変です。
また、石鹸の置くスペースもありません。

とはいえ、用を足したら手は洗いたいですよね。
トイレは別名「お手洗い」というくらいですから。

最近の調査では、手を洗わない方も増えているそうです。

とはいっても、トイレには手洗いが必要だと思います。

では、どこで手を洗うのか・・・・・?
できればトイレの中に手洗器を付け、そこで洗うのが良いと思います。

近頃では、様々なデザインの手洗器があります。
アンダーカウンタータイプ
オーバーカウンタータイプ
ボウルタイプ
壁掛けタイプ
等々
中でも、お手入れがしやすいのは、アンダーカウンタータイプでしょうか。

幅の広いトイレであれば、便器と平行に。
奥行きのあるトイレなら、便器と向い合せか、
便器の手前に平行に取り付けると良いでしょう。

プラス鏡や照明をつけると、お化粧室にランクアップします。

手の洗い方、手洗器の設置場所を十分考慮しレイアウトを考えましょう。


家の耐震で不安をお持ちの方、
家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気がるに、石井工務店までご相談ください。


Vol.69 ダイニングテーブル

皆様こんにちは 代表の石井です。

今年も残すところ、あと20日、
お忙しい日々をお過ごしのことでしょう。

今回は、【ダイニングテーブル】についてお話させていただきます。

皆様は家具にこだわりをお持ちでしょうか?

「ブランド」「素材」「色」・・・
色々とこだわりはお持ちだと思います。

家具選びはとても楽しいものです。
特に新しく家を建て、新居に合わせる家具を選ぶとなれば、
おのずと気合が入ります。

たくさんの家具の中でも、
【ダイニングテーブル】
は別格の存在です。

毎日の食事だけではなく、
友人を招いたパーティーだったり、
この時期だと、クリスマスパーティーだったり、
お子様の勉強机になったり、
等々、家の中心として機能するものなので、
選ぶには、より慎重になります。

「無垢のブラックウォールナットが良いかしら?」
それとも
「北欧風のメイプルも捨てがたいわね」
等々まよいますよね。

ここで重要なのが、
デザインばかりではなく、大きさは大丈夫でしょうか?

「ダイニング」は家の中で1番人が集まる部屋です。

テーブルの周りには人が動けるスペースは確保できているのか?
どのようなテーブルをどのように配置するのか?
等々で「ダイニング」の設計は大きく変わってきます。

テーブルの高さや椅子の高さにも様々な種類があります。

余談ですが、
テーブル(卓)と椅子(座)の高さの差の事を
「卓差」といいます。

多少違いはあるにせよ、
大体どんな種類でも「卓差」は270㎜くらいです。

設計時から
【ダイニングテーブル】
を置く場所、周囲のスペース確保
を考慮しておくことをお勧めします。

家づくりでお悩みの方や、
新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。


Vol.68 住宅の工期と価格

皆様 こんにちは 代表の石井です。

やっと涼しくなった、東京の今日この頃です。

今回は、住宅の工期と価格についてお話させていただきます。

希望の条件の土地が見つかり、
「さぁ~ 家を建てよう」
と決めたら、
新居が完成し、引っ越しの時期を考える必要があります。

お子様のいるご家庭では、
入学や、進級に合わせ、
4月から新居での生活をスタートしたい。
3月中に入居したい。
等、希望の入居時期をお考えになる方がほとんどだと思います。

完成済建売住宅であれば、即入居できますし、
完成前の物件の場合でも、完成時期は予め決まっている場合が多いので、
希望の時期に入居できるかはすぐにわかります。

しかし、注文住宅では、
希望の入居日から逆算し間に合うよう工程を決め、着工しなければなりません。

それでは、注文住宅の工期は?
工期とは、住宅の着手から完成までの期間の事です。

一般的な工期は2~6か月程度です。
各社によりバラツキがあります。

何故?
「基本的に価格が高い住宅ほど工期が長い」
ということです。

住宅の価格は、使用する建材や設備のグレードによっても、
当然変わってきますが、
工期が長くなるほど人件費も多くかかる為、
価格が上がるということになってきます。

また、
注文住宅を依頼する業者によっても、工期が異なります。

ハウスメーカーでは、2~4か月の工期が一般的です。

ハウスメーカーは各社工法や建材が独特の為、
工期にも違いがでてきますが、
余裕を持たせた工期を設定している場合が多く、
完成時期のずれ込みはあまり無いと思われます。

比較的価格が高めの大手ハウスメーカーでは、
工期3~4か月が目安です。

一方、低価格を売りにしているハウスメーカーの場合、
人件費を抑えることで低価格を実現しているケースが多く、
2~3か月とやや短めな工期が多いようです。

地域密着型の地場工務店の場合は4~5か月。
ハウスメーカーのように工場で部材を
大量生産しているわけではなく、
必然的に、現場での作業量が多くなるためです。

しかし、ハウスメーカーのように、
大々的な広告宣伝を行ったり、
モデルハウスを運営してなっかりするため、
長めの工期の割には、価格は抑えられているケースも多いです。

注文住宅を設計事務所に依頼する場合は、工期6か月以上かかることもあります。
こだわりがあり、オリジナルな家を希望する方が、
設計事務所に依頼することが多く、
プランニング・設計に多くの時間がかかります。

注文住宅を建てるには、半年ほどの工期、
もっと長い工期が必要になることもあります。

お引越しの時期など、余裕をもって計画することをお勧めします。

家づくりをお考えの方、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。


Vol.67 家に使われる素材

皆様 こんにちは! 代表の石井です。

一気に涼しくなり、
エアコンを使用しなくてすむようになりました。
インフルエンザが早くもも流行しています。
お気をつけてお過ごしください。

世界の家はどんな素材でできているかご存じでしょうか?
「石」「土」「木」
を使っているのがほとんどです。

日本で圧倒的に多いのが
「木」
木造の家です。

日本は海外に比べ樹木が豊富にあったことも一因ですが、
「石」も「土」
も豊富にあるのに、
何故「木」なのか?

「木」は、湿度の高い日本にはありがたい
「調湿機能」を持っています。

もちろん「土」にも
「調湿機能」はありますが、
構造上土壁の窓は小さくなります。

その点、木造は、
柱と梁を組み合わせて作るので、
窓を大きく作ることができます。

窓が大きいと風通しもよくなり、
より「調湿機能」がUPします。

また、太陽光を取り入れ、
明るく、冬は暖かい環境が得られます。

杉の柱1本で、
600㎖以上
の水分を吸収することができます。

6畳の部屋では柱は6本程度使いますので、
かなりの量の調湿効果になります。

しかも、
「木」
は木材になっても呼吸をしています。

その能力を最大限に発揮させるコツは、

「木」が育ったとおりに木を使うことです。

柱に使う場合は、木元を下にする。
梁に使う場合は、木の背を日が当たるようにします。

「木」と「木」を継ぐ場合も同じで、
木末と木元を合わせて継ぎます。
(植物の導管をつなげるように)

例外も稀にありますが、
ほとんどの樹木は自ら場所を移動することはなく、
芽を出した環境に合われて育ちますので、
材木になってもその特性は健在です。

【その土地で育った木を使え】
と伝えられてきたのも、
「木」
の能力を生かし、住み心地の良い家を作る上で、
大切な知恵であるんだと、改めて気づかされました。

「木」は蒸し暑い日本の夏に相応しい素材です。

これから家を建てようとお考えの方に、
「木」
の良さをお伝えできればと思いました。

家づくりをお考えの方、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
おきがるに、石井工務店までご相談ください。

Vol.66 日本の古くからの習慣【地鎮祭】

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皆様 こんにちは、代表の石井です。

もう9月も後半だというのに、
なかなか涼しくなりませんね~!

先日、弊社氏神様のお祭りが4年振りに斎行されました。

今回は、
日本の古くからの習慣
【地鎮祭】
についてお話しさせていただきます。

【地鎮祭】は
工事の着工時に行われる儀式ですが、
その歴史や詳細については、
ご存じない方が多いのではないでしょうか。

そんな【地鎮祭】について少し掘りおこしていきたいと思います。

【地鎮祭】はその名の通り、
[地を鎮める・落ち着かせる]
という意味です。

また、別読みでは
「とこしずめのまつり」
と言われることもあります。

土木工事を行う際や、建物を建てる際に、
工事中の安全や、
その建築物が末永く建っていることを願う儀式です。

土地の守り神である[産土大伸]
地を守護する神「大地主大伸」
土を守護する神「埴山姫大伸」
の3大神をおまつりします。

【地鎮祭】の歴史はとても古く、
弥生時代の高床式建物の柱下から、
「勾玉」が出土した記録があります。

また、日本書紀には、西暦690年に、
藤原京を鎮め祭らせたという記述もあります。

そんな古い書物に記録があるとは、ビックリですね!

そんな藤原京などの歴史的建造物からは、
その当時【地鎮祭】で捧げられきた品々が沢山発掘されています。

そのころでは、お金・金箔・水晶・ガラス玉等の
貴重な品が、土器に入れられ、
敷地の中央や四隅に掘った穴に埋められました。

またほかに、稲・麦や大豆などの穀物も供えられていたようです。

現在の建築儀礼として広く普及していったのは、
江戸時代後半のようです。

江戸時代後半になると、民家の建築技術が向上し、
一般庶民も家へのこだわりを持ち始めるようになり、
家の方角や間取りが家族の吉凶を左右するという
「家相」の考え方が人々に広がり、
家への関心が高まると共に
【地鎮祭】は定着し広まっていきました。

次に【地鎮祭】の内容について見ていきます。

【地鎮祭】の祭場は一般的には敷地の中央を使用します。
清浄な場所を示すため、
「いみだけ」葉のついた青竹を四隅に建て、「注連縄」しめなわを張り、
その中央に「神籬」ひもろぎ(榊に麻と紙垂をつけたを立て、
そこに神様をお呼びします。

「祭儀」は
修祓(しゅばつ)
降神(降神)神様をお招きする
献饌(けんせん)神饌(しんせん)を供える
祝詞奏上・散供(さんく)・地鎮行事
玉串拝礼・撤饌(てっせん)神饌を下げる
昇神(しょうしん)神様をお送りする
というのが一般的です。

【地鎮祭】の歴史は古く、
日本人の自然や土地の神への深い信仰心が表れている儀式なのです。

家づくりをお考えの方、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。