今からでもできる【水害対策】

皆様、こんにちは。代表の石井です。

ワクチンの接種率が50%に達したことが
影響しているのかな・・・
このところは新規感染者数は減少傾向にありますが、
新型の変異株も次々と出てくるので、
まだまだ安心はできませんね。

今回は【水害対策】です。
水害に強い家のつくり方として有効なのは、
地盤を高くする、基礎を高くする、床を高くする、
といったように高さを確保することがカギです。

ただ、いずれも大規模な工事が必用となり、
高額の工事となりますし、既に立っている家では、
工事自体も難しい場合もあります。

そこで今回は、
今からでもできる【水害対策】の準備をご紹介します。

① 「土のう」「水のう」
「土のう」とは、布袋に土砂を詰めたもの。
これを積み上げて、水や土砂の流れを止め、
家屋への浸水を防止するので、
水深の浅い初期段階や小規模な水害時には有効な対策です。

低地に住んでいる方は、常備しておくのが賢明ですが、
袋いっぱいの土を集めるのは、なかなか大変なことです。

そこで有効なのが「水のう」です。
「水のう」は45リットルのゴミ袋を2~3枚重ね、水を入れて作ります。
「水のう」を複数個用意し、段ボール箱に詰めることで、
「土のう」の代わりにもなります。

浸水被害を受けやすい、半地下・地下の玄関や駐車場があれば、
「土のう」を常に準備しておくことをお勧めします。

「止水板」
家の出入り口に長めの板を設置し、「土のう」「水のう」などで、
流されないよう固定し、浸水を防ぎます。
板が無い場合は、テーブル・タンス・ロッカー・タタミなど代用できます。

なお、「止水板」購入に、補助金がでる自治体もあるので、
お住いの自治体のホームページをチェックしてみてください。

「排水溝のチェック」
ゲリラ豪雨など、突発的で激しい水害時には、
トイレや浴室、洗濯機などの排水溝から汚水が逆流する
「排水溝逆流浸水」
が発生し、室内に汚水が噴き出す恐れがあります。

「水のう」を便器に入れる、各排水溝の上に乗せる、
といった逆流防止対策をしましょう

「自作のハザードマップ」
自治体の作成した「ハザードマップ」はとても重要な物ですが、
自前の「ハザードマップ」を用意しておくことも重要です。

避難が必要となった時の為に、避難所までの経路の、
マンホール・小川・側溝など危険な箇所をマップ上に示しておく。

特に濁流で冠水した場合、危険個所が見えなくなり、
蓋の外れたマンホールに落ちてしまう事も少なくありません。

通常の降雨時に避難所まで歩いてみて、
水の流れる方向や、マンホールの位置・側溝の場所のどの
目印になるものをマップに書き込んでおきましょう。

なお、平屋建てにお住まいで、逃げ場所がなくなってしまうような際には、
遠くの避難所を目指すより、
近隣の二階以上に避難させてもらう方が安全な場合もあるので、
普段から人間関係を構築しておくことも重要かと思います。

「非常用品の備蓄」
大規模水害時には、電気・水道・ガスが止まり、
道路が寸断される可能性があります。
ライフラインの途絶を想定し、
水・食料・日用品・カセットコンロ・電池・懐中電灯・
医薬品・ランタン・携帯電話充電器・等
1週間程度は暮らせる備蓄の準備をしておきましょう。

また、これらについては、
故障の有無などメンテナンスを行うように心がけましょう。

持ち出し用非常用品はすぐに持ち出せるように、
1か所にまとめて保管しておく。

両手を開けて避難できるよう、リュックサックをお勧めします。

災害は何時襲ってくるかわからないものです。
水害に強い家をつくることも大切ですが、
万が一に備えた準備も、家づくりの際に、アドバイスさせていただいています。

家づくりでお悩みの方や、新築やリフォームをお考えの方に
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。

昔の住宅の暑さ対策と寒さ対策

皆様こんにちは。代表の石井です。

ここ数日は気温が一気に下がり、
エアコン不要で過ごせる日が続いていますね。
ちょっと肌寒い日も・・・

気温の温度差が激しく、体がついてゆけず、
体調を落とす方もいらっしゃるかと思いますが、
くれぐれもお気を付けください。

こんな涼しい夏なら過ごしやすいのですが、

前号に続き、
日本古来の住宅の【暑さ対策】と、【寒さ対策】が、
どのようにされていたかをお話しさせていただきます。

日本古来の住宅は、前号でもお話しさせていただいたように、
どちらかというと夏向き【夏仕様】にできています。

理由としては、
高温多湿の日本の夏の暑さを
和らげるためにの仕組みが沢山備わっている為です。

例を挙げると

■ 壁が少なく、部屋間は襖で仕切られている。
■ 襖や障子を外すと、風の通り道ができ、熱や湿気を逃がすことができる。
■ 優れた断熱性能を持つ[茅]を使用した茅葺屋根。
■ 夏の直射日光が部屋に入るのを防ぐ[軒]。
■ 風向きを考えた家のつくり。
■ 土壁が家の中の温度上昇を和らげる。

ということが挙げられます。

続いて、【寒さ対策】はどのように???
【暑さ対策】の仕組みはたくさん備わっていた日本古来の住宅ですが、
【寒さ対策】については、なんと、ほとんど対策されていない状態でした。

現代の住宅では、断熱材やサッシをはじめとした、
様々な対策がされています。

しかし、日本古来の住宅では、現代の住宅と異なり、
次の状態だったようです。

■ 壁に断熱材が施されていない。
■ 家中隙間だらけで、部屋を暖めても、暖かい空気が逃げてしまう。
■ 断熱性能を有する建具が使用されていない。

このような状態ですと、いくら部屋を暖かく、暖かくしても、
暖かい空気は次々外へ逃げて行ってしまいます。
 
そういったこともあり、家全体の空気を暖めるような方法と、
日本古来の住宅構造とでは、相性が悪かったそうです。

そこで古来の人たちは、
住宅以外での【寒さ対策】を考えました。

それは「ドテラ」という防寒着です。

家の空気を暖められないならば、
「人の体を直接温めればよい」
という発想をしたのです。

「ドテラ」以外にも、
■ 炭を使った火鉢
■ アンカやカイロ
■ ゆたんぽ

といった、体を温めるだけではなく、
動きやすさも兼ね備えた、
快適な生活をおくることができるような仕組みを考案してきました。

現代では、【暑さ対策】【寒さ対策】の両面において高性能な設備が充実しており、
それらの設備が標準装備されている住宅も増えてきました。

高性能な時代に生まれたことに感謝しつつも、
節度を守って利用していきたいものです。

家づくりでお悩みの方や、
新築・リフォームをお考えの方に、
寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。