Vol.66 日本の古くからの習慣【地鎮祭】

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皆様 こんにちは、代表の石井です。

もう9月も後半だというのに、
なかなか涼しくなりませんね~!

先日、弊社氏神様のお祭りが4年振りに斎行されました。

今回は、
日本の古くからの習慣
【地鎮祭】
についてお話しさせていただきます。

【地鎮祭】は
工事の着工時に行われる儀式ですが、
その歴史や詳細については、
ご存じない方が多いのではないでしょうか。

そんな【地鎮祭】について少し掘りおこしていきたいと思います。

【地鎮祭】はその名の通り、
[地を鎮める・落ち着かせる]
という意味です。

また、別読みでは
「とこしずめのまつり」
と言われることもあります。

土木工事を行う際や、建物を建てる際に、
工事中の安全や、
その建築物が末永く建っていることを願う儀式です。

土地の守り神である[産土大伸]
地を守護する神「大地主大伸」
土を守護する神「埴山姫大伸」
の3大神をおまつりします。

【地鎮祭】の歴史はとても古く、
弥生時代の高床式建物の柱下から、
「勾玉」が出土した記録があります。

また、日本書紀には、西暦690年に、
藤原京を鎮め祭らせたという記述もあります。

そんな古い書物に記録があるとは、ビックリですね!

そんな藤原京などの歴史的建造物からは、
その当時【地鎮祭】で捧げられきた品々が沢山発掘されています。

そのころでは、お金・金箔・水晶・ガラス玉等の
貴重な品が、土器に入れられ、
敷地の中央や四隅に掘った穴に埋められました。

またほかに、稲・麦や大豆などの穀物も供えられていたようです。

現在の建築儀礼として広く普及していったのは、
江戸時代後半のようです。

江戸時代後半になると、民家の建築技術が向上し、
一般庶民も家へのこだわりを持ち始めるようになり、
家の方角や間取りが家族の吉凶を左右するという
「家相」の考え方が人々に広がり、
家への関心が高まると共に
【地鎮祭】は定着し広まっていきました。

次に【地鎮祭】の内容について見ていきます。

【地鎮祭】の祭場は一般的には敷地の中央を使用します。
清浄な場所を示すため、
「いみだけ」葉のついた青竹を四隅に建て、「注連縄」しめなわを張り、
その中央に「神籬」ひもろぎ(榊に麻と紙垂をつけたを立て、
そこに神様をお呼びします。

「祭儀」は
修祓(しゅばつ)
降神(降神)神様をお招きする
献饌(けんせん)神饌(しんせん)を供える
祝詞奏上・散供(さんく)・地鎮行事
玉串拝礼・撤饌(てっせん)神饌を下げる
昇神(しょうしん)神様をお送りする
というのが一般的です。

【地鎮祭】の歴史は古く、
日本人の自然や土地の神への深い信仰心が表れている儀式なのです。

家づくりをお考えの方、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。