Vol.72 木造住宅と火事

皆様 こんにちは! 代表の石井です。

今回は【木造住宅と火事】についてお話させていただきます。

皆様とお話させていただくと、住宅としてのイメージが強いのは、
「木造住宅」「鉄骨造住宅」がやはり多かったです。

「木造住宅」は火事に弱い・燃えやすいといったイメージが強く、
逆に「鉄骨造住宅」は燃えにくく、火事の時でも安心と思われている方が多いようです。

しかし、「木造住宅」は火事に強いといわれています。

「木造住宅」は火事がおきた時、
燃え崩れるまでの時間がかなり長いという特性があります。

同じサイズの「木」と「鉄」に同じ荷重をかけながら燃やしてみると、
「鉄」は5分ほどで強度が半分以下になり、
10分後には20%まで強度低下し、
曲がり始め、垂れ下がってきます。

しかし、「木」は10分燃やし続けても、
表面が炭化するだけで、内部までは燃えず80%程度の高い強度を保ちます。
「木」の表面が燃えたことにより、
炭化した表面がバリヤとなり、
「木」内部に炎によるダメージが到達しにくくなります。

この性質のおかげで「木」は燃えても、
一気に強度が下がるということがないため、
万が一の火災の時でも、
避難に時間を稼ぐことができます。

崩れ落ちる前に消化ができれば、
被害も最小限に抑えることができます。

さらに、「木造住宅」は有毒ガスの発生量が比較的少ないといわれています。
火災により発生する有毒ガスが原因で、意識喪失が起きるじこは多いことです。

一酸化炭素や塩化水素・アンモニヤ等の有毒ガスを吸い込み、
意識を失ってしまうことが、火災の恐ろしいところです。

「木造住宅」は自然素材ですので、有毒ガスの発生を抑えることができます。

当然、「木」が燃えることで、
一酸化炭素・二酸化炭素は発生しますが、
自然素材である「木材」は人工的に作られた素材に比べると、
有毒ガスの発生量はかなり少なく、
意識喪失を防ぎやすいということになります。

しかし、「木造住宅」がいくら火事に強いといっても、
「木材」が炭化するほどの火事がおきてしまったら、
そのあと住み続けることは難しいということです。

「木造住宅」のメリットは、
火事が起きてから、崩れ落ちるまでの時間が長く、
避難する時間を稼げる、有毒ガスの発生量が少ないというところです。

これから家を建てようとお考えの方は、
火事になるリスクを下げる、
火を使わない調理器具等の導入もお考えになってはかがでしょうか。

家の耐震で不安をお持ちの方、
家づくりでお悩みの多ケ谷、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。

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