古からの習慣【地鎮祭】

皆様、こんにちは。代表の石井です。

今日7/7の東京での新型コロナウィルス感染者数は920人となりました。
感染拡大が進んでいます。デルタ株・第5波が心配されます。
そこにきて、ワクチン不足で2回目の接種を受けられない
ワクチン難民】も出始めているそうです。
皆様も十分お気を付けください。

それでは、本題に入らせていただきます。

地鎮祭】は、工事着工の際に行われる儀式ですが、
その歴史や詳細については知らない人が
多いのではないでしょうか。

今回は、そんな【地鎮祭】についてお話ししていきます。

地鎮祭】はその名の通り、
「地を鎮める・落ち着かせる」という意味です。
また、「とこしずめのまつり」と
読むこともあります。

土工事を行う際や建物を建てる際、
工事中の安全や
建物が末永く建っていることを、
願う儀式です。

土地の守り神である「産土大神」、
地を守護する神である「大地主大神」、
土を守護する神である「埴山姫大伸
をまつります。

地鎮祭】の歴史はとても古く、
弥生時代の高床式建物の柱から、
勾玉が出土した記録があります。

また、「日本書紀」の中に
藤原京を鎮め祭らせた』という記述があります。

そんな古い時代の記録にあるとは驚きですね。

藤原京などの歴史的建造物の中からは、
その時代に【地鎮祭】で捧げられた品々が
沢山発掘されています。

当時は、お金やガラス玉、金箔、水晶などの
貴重品が捧げられていました。

これらは土器に入れられ、
敷地の中央や、四隅に掘った小さな穴に
埋められました。

また、稲や麦、大豆などの穀物も
供えられていてそうです。

現代の建築儀礼として広く普及していったのは、
江戸時代後半のことです。

江戸時代後半になると、
民家の建築技術が向上し、
一般庶民も家へのこだわりを持ち始めるようになりました。

家の方角や間取りが家族の吉凶を左右するという
「家相」の考え方が人々に広まるなど、
人々の家への関心が高まると共に、
地鎮祭】は定着し、広まっていきました。

次に、
地鎮祭】の内容について見てみましょう。

地鎮祭】の祭場は
一般的に敷地の中央を使用します。

清浄な場所を示すための
斎竹』(いみだけ、葉のついた青竹)を四隅に建て、
注連縄』(しめなわ)を張り、
その中央に
神籬』(ひもろぎ、榊に麻と紙垂をつけたもの)を建て、
そこに
神様』をお呼びします。

祭儀のながれは、
修祓』(しゅばつ)
降神』(こうしん、神様をお招きする)
献饌』(けんせん、神饌(しんせん)を供える)
祝詞奏上
散供』(さんく)
地鎮行事
玉串拝礼
撤饌』(てっせん、神饌を下げる)
昇神』(神様をお送りする)
というのが一般的です。

地鎮祭】の歴史は長く、
日本人の自然や土地の神々への深い信仰心が表れている儀式なのです。

家づくりをお考えの方、新築やリフォームをお考えの方に、
これからも寄り添える工務店でありたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。