【メートル】?【尺】?単位の謎

皆様こんにちは、代表の石井です。

オリンピックも何とか無事に終わりました。
それにしても日本人アスリートの活躍は目を見張る勢いでした。

中でも注目したい種目は
男子フェンシングの【金】
卓球混合ダブルスで中国に競り勝った【金】
女子競泳大橋選手【金】【金】の二冠、
そして、女子バスケットボールの【銀】

女性アスリートが活躍、そして感動を与えてくれた大会だったかなっと
個人的に思っています。

アスリート・関係者の皆様お疲れ様でした。

最後の最後に【IOCの方の銀ブラ】【五輪大臣のご発言】はチョット・・・・
残念。

【メートル】【尺】?単位の謎
現在一般的に使われている寸法の単位は
【メートル法】と呼ばれるものです。
これは法律でも義務づけられており、
取引上の計量には
【メートル法】を用いることと定められています。

そのため、建築業界も
図面上の寸法や面積の表記は全て
【メートル法】での記載となっています。

ですが、実際の建築現場に行くと、
職人の方たちが
「にすんごぶごりん」
「よんしゃくごすんさんぶ」など、
[里]・[寸]・[尺]・[間]
といった単位で寸法を測っています。

この[里]・[寸]・[尺]・[間]
昔からの日本独自の単位で
【尺貫法】と呼ばれています。

なぜ昔の単位が「建築」や、[和裁]
に使われているのでしょうか?

それは人の体にフィットするような
柔軟性が秘められているからです。

起源から見てもその秘密がわかります。
【メートル法】の起源は
1971年に
地球の北極点から赤道までの子午線弧長の
[1000万分の1]として定義されています。

つまり【メートル法】[地球を基準]とした単位です。
それに対し、【尺貫法】[人の体を基準]とした単位です。

1寸は手を広げた時の親指の長さ、
1尺は肘から手首の間にある尺骨と呼ばれる骨の長さ、
1間は人の身長が基準と言われています。

これらには諸説ありますので、
気になった方は調べてみてください。

この人の体を基準とした【尺貫法】の最も分かりやすい例が[畳]です。
[畳]の単位は1畳(いちじょう)と呼ばれ、
縦が6尺、横3尺となっています。

昔から、「立って半畳、寝て1畳」といわれており、
この大きさが人間の動きに最低限必要な寸法といわれています。

この畳の横幅3尺が家づくりの基準となっています。
3尺をメートル法に変えると910㎜です。

ご自身の家の設計図を見て頂くと、
この3尺を基準としてつくられていることがわかると思います。

この基準の3尺のことを[モジュール]と言い、
モジュール910㎜(3尺)を
900㎜又は1000㎜等に置き換えて、
建築面積を調整することもあります。

柱と柱の間の長さや部屋の間取りなどは、
このモジュールの倍数でプランニングすることが多いです。

また、システムバスやトイレ、システムキッチンなどの設備や機器も
3尺に収まるように作られていることが多く、
効率よく配置されるように作られています。

建材と呼ばれる家を建てるために必要な材料も、
【尺貫法】で作られているもの方が、
【メートル法】で作られている建材よりも多く流通している為、
建材費用は、【メートル法】より
【尺貫法】の方が低く抑えられるといった利点もあります。

そんな[建築業界]・[和裁業界]以外では、
あまり馴染みのなかった【尺貫法】ですが、
今お住いの家も【尺貫法】を基準としているお宅が多いかと思います。
気になる方は、家のいろんな箇所を測ってみてはいかがでしょうか。

家づくりをお考えの方や、リフォームをお考えの方に
これからも寄り添える工務店であり続けたいと考えております。
お気軽に、石井工務店までご相談ください。