神宮外苑 杜のスタジアム

皆様 こんにちは、代表の石井です。

昨年の11月30日に国立競技場が完成して、
早いものですね、もうすぐ1年になります。

招致活動から工事期間までは、
《 新国立競技場 》と呼ばれ、
竣工の日から正式に、
《 国立競技場 》の名称となりました。

総工費1559億円もかかったそうです。
当初の予算が1590億円・・・・
さすが、すごい金額、桁が違いますね。

設計者の隈研吾氏は、
この国立競技場を、木材をふんだんに使い、
ぬくもりのある建造物に仕上げました。

観客席から見上げた大屋根は、
京都の五重塔から着想を得たものだそうです。
格子状の木材がずらりと並び、圧巻です。

しかも、細く連なる木材は、
47都道府県の地域の国産材が使われ、
それぞれの産地に向けられ、並んでいるそうです。
素晴らしい発想ですね。

また、スタンドには、視界をさえぎる柱もなく、
360°全周が見渡せる空間は、
PlayerとSupporterの一体感を生む目的もあるそうです。

観客席だけでなく、
選手更衣室にも、木材を印象的に配置し、
通路は全てバリアフリー。

車いす用トイレには、
右利き用・左利き用も備えてあるそうです。

すごい配慮ですね。
パラリンピックの選手も安心して利用できますね。

20世紀の巨大建造物は主に鉄筋コンクリート造でしたが、
時は変り、地球温暖化抑制の一つとして、
『木』を使うということが見直されているのをご存知でしょうか?

樹木はある程度成長すると、
CO2吸収が極端に低下する為、
伐採し、有効活用して、植え直す方が、
環境にとっては、よりベストなことなのです。

世界トレンドとしても『木』を使った建築は、
持続可能な資源活用として、注目されています。

国立競技場の屋根を支える梁は、総重量2万トン。
この梁は、鉄骨にカラマツやスギを組み合わせたハイブリット構造です。

鉄骨の強度に、木材で地震動や強風圧を吸収させるという、
よく考えられた仕組みになっています。

このハイブリット構造、隈研吾氏には別の目的もありました。

ハイブリット構造に使う木材には、
通常流通している、標準サイズの木材が使える為、
町の製材工場でも加工可能なのです。

もう一つの狙いは、
流通材の7割を外国産に頼っているのですが、
国立競技場のような大きな建造物に使用する材を、
国内で調達できる流通材にすることによって、
地域産業の活性化につながり、
海外からの輸送による、環境負荷も最小に抑えられる。

実は、環境においても沢山の願いが込められているのですね。

完成した競技場は、
鉄骨の冷たさ・無機質さとは違い、
木のぬくもり・あたたかさを感じられる
素晴らしいものになりました。

明治神宮外苑と調和した、杜のスタジアム。

オリンピックまであと276日(10/20時点)
どんな夢を見せてくれるのか、
2回目の東京オリンピック
楽しみですね。

前回の東京オリンピック、
競歩の折り返し地点まで、
母に連れられ、応援に行きました。

今回も行きたいですね。
皆様も、国立競技場に応援に行きましょう。